ゴーン・ガール
黙々と入力作業。夕方になると寒すぎて具合悪くなる。このままでは作業もままならなそうなので、買いっぱなしにしてあるストーブを使わないと。
夕方、てげてげに行くと誕生日だったMちゃんのお誕生日会に居合わせることに。仲良し女子三人組の姿を見ていると、今年の春には卒業し、それぞれ社会人として佐世保を離れたり、あるいは残ったりする姿に思いを巡らせてしまう。いまこうしてキラキラと輝いている笑顔は青春の輝きなのだなぁと、シミジミと思ってしまう。
久しぶりに天天でオリジナルの天天ラーメンを食す。塩ラーメンをベースに唐辛子、香り立つにんにくの匂いがなんとも食欲を増進させてくれる。ラーメン屋というよりも町の中華料理屋という佇まいも、また良し。
天天を後にして、ふと隣にあったスナックに目をやるとなんとも気になる名前を見つける。
この写真だと、とても見づらいが“触愛”と書いて“ふれあい”と呼ぶのだろうな。この当て字のセンスが、いかにもスナックという感じでなんともたまらない。酒焼けしてガラガラ声になっているであろうママと触愛うにはまだまだ人生経験が浅いなぁ。
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さすがに尽きた感がある○○初めシリーズ。ところがどっこい、今日は新年一発目の映画初めである!デヴィッド・フィンチャー監督最新作『ゴーン・ガール』(2014)を観てきた。
エルヴィス・コステロでお馴染みの甘いバラードナンバー「She」のカヴァーが印象的な特報を観ていて、わりとよくありそうなサスペンスものかと思ってしまい、そこまで食指は動かなかったものの、まぁ、デヴィッド・フィンチャーだし行くかな程度の軽い気持ちだったのだが、封切りされてから映画ブログ界隈が俄に活気づいていたので、慌ててネタバレを避けつつ、これは絶対観に行く作品にピックアップされていたが、何だかんだで年が明けていた。
さて『ゴーン・ガール』である。特報の印象とは全く異なる心理的に迫り来るサイコロジカル・スリラーな衝撃作だった。妻の失踪から殺害の嫌疑へとメディアを介して暴走、娯楽へと消費されていく様子は、市井の人々がとても残酷であるというように見て取れる。
特報で流れていた、あの甘い「She」はついぞ流れることはなく、重々しいトレント・レズナーのスコアが全編を暗く重く覆っている。あれも一種のフックだったのだろう。
突き詰めると、元々は赤の他人であった二人が恋に落ち、愛を確認し合い、家庭を共にする夫婦とはなにか。お互いがあるべき理想の姿とは何かというのが主題ではないだろうか。あの着地点は狐につままれた感はあるが、ブラックコメディのようでもある。
そして、この作品でヒロインを務めたロザムンド・パイクという女優の冷徹な存在感がとにかく素晴らしかった。新年一発目に相応しい作品ではないが、寒い真冬の季節をさらに背筋をゾクゾクさせてしまう必見の作品である。